かねてより造替事業を行っておりました境内社の山王社の工事が完成し、10月30日夕刻5時より正遷座祭を厳粛裡に斎行いたしました。
当日は好天に恵まれ、出雲教関係者、工事関係者、遷宮奉賛者等計30名の参列者が見守る中、祭儀を開始しました。祭儀では先ず神職が御神殿において修祓で身を清めた後、神職が御仮殿としてお鎮まりなさる天満宮の御前に参進し、國造様が御神体を遷し申す祝詞を奏上なされました。続いて薄暮の下、祭員の「オー」という警蹕の声と奏楽の音が響き渡る中、御神体は絹垣という白い幕に覆われて厳かに出御なされました。神職の後からご参列の皆様が行列を組み、山王社へと粛々と参進し、御神体は造替なされた新宮に入御なされました。
神饌が献供された山王社の御前にて國造様が御神体を鎮め奉る祝詞を奏上なされ、その後参列者の皆様が玉串を奉奠し、祭儀は午後6時頃に滞りなく執り納めました。
今回の遷宮に伴い山王社に向かう急な石段を整備し、新たに手摺を設けました。檜の香りも爽やかに瑞々しく生まれ変わった山王社に是非ご参拝ください。
御祭神は方除の守護神 山王宮大神(大山咋神)と大己貴神です。